2023年7月6日に「けいはんなR&Dイノベーションコンソーシアム」第8回総会、7月10日に
「一般公開WEBセミナー」をリモート形式で開催しました。

今回の総会の一般公開WEBセミナーは、「ロボット技術でスマートシティの未来を拓く」を
テーマとして実施いたしました。
 
 案内はこちら
 
7月6日開催の総会では、けいはんなR&Dイノベーションコンソーシアム会長の奈良
先端科学技術大学院大学 塩﨑 一裕 学長よりご挨拶を頂いた後、2022年度の
活動報告と2023年度活動計画の議案について審議を行い、すべての議案が承認され
ました。

   

  
議案の内容は
 ・コンソーシアム全体の運営や各WGの取組み
 ・K-PeP(けいはんな公道走行実証実験プラットフォーム)の活用
 ・住民サポーター組織「Clubけいはんな」の取組み
について、2022年度活動報告と2023年度活動計画を発表いたしました。

2022年度も、イノベーション創造への活動を継続、K-PePやClubけいはんなを主として
連携プロジェクトや新事業開発に取組みました。2023年度は大阪・関西万博の成功と
Society5.0の実現を見据えたイノベーション創出を担う住民参加型実証・実装拠点の
実現を意識し、会員様や住民とのコミュニケーションを密にして、チャレンジングな
取組を積極的に推進していきます

  
7月10日開催の一般公開WEBセミナーでは118名もの方々にご参加いただきました。
副会長を務めます弊機構理事長の堀場 厚の挨拶に続き、コンソーシアム概要説明
と全般の進捗報告を行いました。
 

特別講演では、近年、急速に拡大するAI, IoTなどのデジタル技術を活用したロボット技術
について、未来に向けた新しい暮らし方や働き方、地域全体の活性化に向けた新たな
イノベーションや産業創出への展開を期待し、最新の動向や今後の展望等を、お二方から
ご講演を頂きました。

最初に、経済産業省 製造産業局 ロボット政策室 課長補佐の板橋洋平氏から、
「経済産業省が進めるロボット政策~ロボットフレンドリーな環境の実現に向けて~」
をテーマに、ロボットの導入が進んでいない人手不足が深刻な業界等に対して、
ロボット導入を容易に進めていくための環境(ロボットフレンドリーな環境)をつくり、
社会実装を進めていく施策について、いくつかの取組事例をふまえ、ご紹介いただきました。

講演後には、ロボットシステムの循環、規制緩和の仕組み、国内外のスタートアップや
海外の企業との連携などについて、質疑応答も活発に行われました。
 
板橋 洋平 氏ご講演のビデオはこちらから
 

次に、京都大学大学院 情報学研究科 教授の神田崇行氏から、「街角でのヒューマンロボット
インタラクション」をテーマに、ロボットの「人らしさ」を表現するための振る舞い
(視線、指さし、タイミング、立ち位置、話しかけ方、チラシの配り方など)のモデル化、
複数人との対話や複数ロボットの連携、人の認知情報処理のモデル化などの研究状況について、
ご紹介いただきました。

講演後には、ロボットの自己学習、予期せぬ現象への安全対策、ロボットとの協調に伴う人の
行動の変化などについて、質疑応答も活発に行われました。

神田 崇行氏ご講演のビデオはこちらから(一部抜粋しております)