都市建設の経緯

けいはんな学研都市の建設は、1978年の「関西学術研究都市調査懇 談会(座長:奥田 東 元京都大学総長)」の提言から始まり、1983年に 京都、大阪、奈良の3府県、関西経済団体などによって設立された「関西文化学術研究都市建設推進協議会」のもと、構想が具体化され、 1987年の関西文化学術研究都市建設促進法の公布・施行を経て、国家プロジェクトとして本格的に都市建設がスタートしました。法施行後、 30年余りが経過し、文化学術研究地区の概ね6割が整備されています。今後は、都市建設の推進とともに、これまでの取り組みの成果を活かした高度な都市運営を実現する段階へと移ろうとしています。

都市建設のあゆみ

昭和53年 / 1978年 9月 「関西学術研究都市調査懇談会(座長 奥田東 京都大学元総長)」が発足
11月 内閣総理大臣が関西学術研究都市構想の調査を進める内容を盛り込んだ「近畿圏基本整備計画」を決定
昭和56年 / 1981年 11月 京都府が「文化・学術・研究都市建設基本構想案」を発表
昭和57年 / 1982年 6月 国土庁が「関西学術研究都市基本構想」(パイロットプラン)を発表
昭和58年 / 1983年 3月 3府県、関西経済連合会等により「関西文化学術研究都市建設推進協議会」が設立
昭和59年 / 1984年 2月 奈良県が「関西文化学術研究都市における奈良県の基本構想」を発表
3月 京都府が「関西文化学術研究都市(京都府域)建設基本計画案」を発表
昭和60年 / 1985年 3月 大阪府が「関西文化学術研究都市大阪府基本構想」を発表
昭和61年 / 1986年 4月 同志社大学・同志社女子大学田辺校地開校
6月 住宅・都市整備公団(現都市再生機構)、3府県、関西経済界により「関西文化学術研究都市推進機構」が設立
9月 「関西文化学術研究都市建設促進議員連盟」が発足
昭和62年 / 1987年 6月 関西文化学術研究都市建設促進法が公布・施行
9月 関西文化学術研究都市の区域を指定
促進法に基づく「関西文化学術研究都市の建設に関する基本方針」が決定
昭和63年 / 1988年 6月 学研都市シンボルマーク「飛天」が決定
平成元年 / 1989年 4月 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が開所
8月 文化学術研究交流施設設置運営主体として株式会社けいはんなが設立
平成2年 / 1990年 7月 イオン工学センターが開所(現イオンテクノセンター)/国道163号清滝第1トンネルが開通
平成3年 / 1991年 4月 緑の文化園(自然公園施設)が開園
12月 京奈道路(田辺西~精華下狛)が開通
平成5年 / 1993年 3月 京奈道路(精華下狛~山田川)が開通
4月 文化学術研究交流施設けいはんなプラザが竣工・オープン
奈良先端科学技術大学院大学が最初の入学式
10月 国際高等研究所が開所(設立は昭和59年8月)/高山サイエンスプラザが開所
11月 地球環境産業技術研究機構(RITE)が開所
平成6年 / 1994年 9月 学研都市びらき「けいはんな学研都市フェスティバル'94」開催
平成7年 / 1995年 4月 京都府立けいはんな記念公園が開園
平成9年 / 1997年 4月 京都府農業資源研究センター(現京都府農林水産技術センター生物資源研究センター)及び京都府立大学農学部附属農場が開所/第二阪奈道路が開通
平成10年 / 1998年 2月 平城宮跡朱雀門復原工事竣工
5月 セカンド・ステージ・プラン事業推進会議が「セカンド・ステージ・プランの実現化を目指して」を発表
平成11年 / 1999年 5月 日本原子力研究所関西研究所光量子科学研究センターが研究開始(現 量子科学技術研究開発機構 関西光科学研究所)
平成12年 / 2000年 4月 京奈道路(山田川~木津)が開通
7月 通信総合研究所けいはんな情報通信融合研究センターが開所
大阪大学大学院工学研究科自由電子レーザー研究施設が開所
平成13年 / 2001年 7月 きっづ光科学館ふぉとんが開館
平成14年 / 2002年 4月 学研都市の研究プロジェクトが文部科学省「知的クラスター創成事業」に選定
10月 国立国会図書館関西館が開館
平成15年 / 2003年 3月 第二京阪道路(巨椋池~枚方東)が開通
4月 学研都市が外国人研究者の在留要件緩和などの「知的特区」に認定
6月 通信総合研究所けいはんな情報通信融合研究センター「けいはんなオープンラボ」が開所
平成17年 / 2005年 4月 けいはんな新産業創出・交流センターが開所
11月 中国北京市中関村科技園区と交流促進協定締結
平成18年 / 2006年 3月 「関西文化学術研究都市サード・ステージ・プラン」を策定/近鉄「けいはんな線」が開業
11月 同志社大学学研都市キャンパスが開校
12月 同志社大学京田辺キャンパス内に中小基盤整備機構のD-eggが開所
平成19年 / 2007年 3月 木津町、加茂町、山城町が合併し、木津川市が誕生
4月 学研都市の立地施設数が100を突破
10月 「科学のまちの子どもたち」プロジェクトがスタート
平成20年 / 2008年 5月 産学官連携事業「ユビキタス生体計測ヘルスケアデバイス・システムの開発事業」が文部科学省の「都市エリア産学官連携促進事業」に採択
平成21年 / 2009年 7月 関西文化学術研究都市推進機構と「けいはんな新産業創出・交流センター」が統合
平成22年 / 2010年 1月 平城遷都1300年祭が開幕
3月 第二京阪道路(枚方東~門真)が開通/新産業の創出・起業による広域産業集積を図る「けいはんな地域広域基本計画」を策定
4月 学研都市地域が経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定
平成23年 / 2011年 4月 同志社国際学院が開校
8月 けいはんな学研都市ヘルスケア開発地域が地域イノベーション戦略推進地域「国際競争力強化地域」に選定
12月 学研都市を拠点に含む関西イノベーション国際戦略総合特区に指定
平成25年 / 2013年 4月 北大阪高等職業技術専門校が開校
平成26年 / 2014年 3月 国道163号清滝第2トンネルが開通
平成27年 / 2015年 5月 けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)が開所
平成28年 / 2016年 3月 「新たな都市創造プラン」を策定
4月 京都大学大学院農学研究科附属農場が開所
9月 学研都市の研究プロジェクトが科学技術振興機構(JST)が実施する「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」に本採択
平成29年 / 2017 4月 新名神高速道路(八幡京田辺JCT・IC-城陽JCT・IC)が開通
9月 公道走行実証実験プラットフォーム(K-PEP)の提供を開始
平成30年 / 2018年 3月 平城宮跡歴史公園が開園
4月 理化学研究所けいはんな地区「iPS細胞創薬基盤開発連携拠点」が開所
令和2年 / 2020年 3月 国道163号木津東バイパス、都市計画道路東中央線が開通