2021年7月5日に「けいはんなR&Dイノベーションコンソーシアム」
第6回総会をリモート形式で開催しました。
今回の総会の一般公開Webセミナーでは「イノベーションで日本の
未来を拓く ~新たなプレーヤー、スタートアップが牽引する
イノベーション」をテーマとして実施いたしました。
 
 総会案内はこちら
 
 第一部では、新会長に就任いただいた奈良先端科学技術大学院大学
塩﨑学長よりご挨拶を頂いた後、2020年度の活動報告と2021年度
計画の議案について、審議をおこない、すべての議案が承認されました。
   
  
議案の内容は
 ・コンソーシアム全体の運営や各WGの取組み
 ・K-PeP(公道自動走行実証実験プラットフォーム)の活用
 ・住民サポータ組織「clubけいはんな」の取組み
などの活動報告と、2021年度活動計画を発表いたしました。
昨年度のコロナ禍の中にあっても、イノベーションを目指す企業や
大学・自治体から、K-PePやclubけいはんな活用のご要望が多く
いただき、三密を回避し、新たなリモートツールを活用して、
実証実験や検証などをすすめた報告がされました。
  
 第二部の「公開セミナー」では約150名もの方々にぼ参加を
いただきました。副会長を務めます弊機構 理事長の 堀場 厚の
ご挨拶に続き、コンソーシアム概要説明と全般の進捗報告を行いました。
 
 特別講演では、我が国が欧米諸国や中国などの国々からイノベーション
で後塵を拝する現状とその本質を理解し、グローバルに活躍するスタート
アップを例に、日本のイノベーション創出の新たな道についてのご講演を
お二方から頂きました。
 
 最初に、オルバイオ株式会社 代表取締役、立命館大学教授、
京都大学名誉教授の山口栄一氏から、「科学からイノベーションへ 
『知』を『価値』に転ずる」をテーマに、何故 日本でイノベーション
が起こらなくなったのかの原因に言及され、ご自身が進めるスタート
アップの育成施策についてご紹介頂きました。講演後には、日米政府の
ベンチャー育成政策の違いについて、イノベーションにおける
「ひらめき(Abduction)」の重要性などについて、活発な質疑応答が
行われました。
 
山口栄一氏ご講演のビデオはこちらから
  
 次に、株式会社Monozukuri Ventures CEO の牧野成将氏から
「スタートアップと連携した新しいオープンイノベーションの可能性」
をテーマに、京都をものづくりベンチャーの都とするために行われている
投資・テクニカルコンサルティングの取組みと、スタートアップによる
イノベーション・事業創出の事例をご紹介頂きました。講演後に、
日本のものづくり力の継承について、などの質疑が行われました。
 
牧野成将氏ご講演のビデオはこちらから