セミナータイトル 内容

2016年7月4日(月) 情報交流会

未来のナノエレクトロニクスと自動運転

           

自動車の自動運転に関しては、交通安全や高齢化社会への貢献、効率化輸送、新たなサービスへの期待など多くの話題がある。自動車の自動運転の全体像・進捗状況やその中で必要となるデバイスや材料、情報認識・処理などの4つの話題についてご講演いただき、どのような車社会が実現 が可能か、その際に用いられる様々な要素技術、試行されている社会実装の現状と問題点など明らかにする事から、ナノテクノロジーが果たすべき役割を共に考えた。

   

2016年9月8日(水) 情報交流会

メカノバイオロジーにおけるナノテクノロジーの貢献

メカノバイオロジーとは、生体が周囲環境の力学的刺激に対してどのように応答するかを分子レベルで調べる新しい研究分野である。本情報交流会では、

①メカノバイオロジーの基礎と工学に基づく創薬への展開
②1細胞レベル解析のためのバイオMEMSと医療展開
③マイクロ流体デバイスを用いたorgan-on-a-chip技術の開イオMEMSと医療展開発と骨髄機能の再現
④工学技術導入に向けた創薬業界へのビジネスチャンスについて紹介した。

これらを通じて従来のナノテクノロジー応用研究開発に新たな方向性や可能性を探るととともに、バイオテクノロジーや医工連携関連の新しい分野であるメカノバイオロジーへのナノテクノロジーの新たな貢献を探った。

         

2016年12月20日(火) 情報交流会

AIチップとナノテクノロジー

ビッグデータ化の潮流に対応するため、多量のデータの中から必要な情報だけを経験に基づいて迅速に見つけ出し、処理を行う機能をコンピュータに備える試み(人工知能)が進んでいる。そのためには、可塑性機能や閾値処理機能を持つ素子を備えて、使用する度に素子自身が学習し、進化し続けていく能力を持つ新しいデバイス(AIチップ)が不可欠となる。新しい材料や製造プロセスを駆使してこのようなデバイスを実現するための取組を紹介し、その現状と将来について議論し、AIチップに関わるナノテクの今後の新展開を探った。

2017年2月27日(月) 情報交流会

光テクノロジーとナノテクノロジー

光テクノロジーの飛躍的進歩は、今日さまざまなシステム、デバイス、サンサー、光加工技術を生み出し、さまざまな光利用技術の進化をもたらしている。光は大量の情報を伝える手段となり、ディスプレイ技術とその応用に大きな変革をもたらしており、テラヘルツ光は、新たな光検査技術を生み出している。
一方、光結晶技術は光デバイスの性能向上や光制御技術を生み出し、光渦は材料の特殊な光加工、光を用いた結晶成長におけるカイラリティ制御を可能としつつある。これらの光技術の進歩には多くの面でナノテクノロジーが貢献している。これら光テクノロジーの現状と将来について議論し、光テクノロジーに寄与するナノテクノロジーの今後の新展開を探った。

2016年10月25日(火) 理工学セミナー

バイオミメティックスとナノテクノロジー

自然界の生物がその進化の過程で獲得してきた生存に最適な構造や機能を、工学的課題の解決に応用した(バイオミメティクス:生体模倣)モノづくりが注目されている。この潮流の中で、ナノテクノロジーは高精度測定・分析技術、情報処理技術等とともに重要な位置を占めている。今年度のナノ理工学セミナーでは、バイオミメティクスの研究動向を概観すると共に新素材・デバイスや暮らし・医療分野等への応用の現状と将来像を議論し、それらを担うナノ理工学の新展開と新たなコンセプト作りに向けて、産学の交流を図った。