けいはんなリサーチコンプレックス

「けいはんなリサーチコンプレックス」とは

「けいはんな」は、地域整備開始から30年が経過し、現在では130以上の企業・大学・研究機関等が立地し、国内でも屈指のサイエンスシティ(学術研究都市)を形成しています。この30年を節目として、この地域に立地する機関が協力し、そして地域外の機関とも連携を深め、世界に誇るイノベーションの創出を図るのが「けいはんなリサーチコンプレックス(RC)」の活動です。

「けいはんなリサーチコンプレックス」ホームページ 

地域に集積する強い技術で、社会的課題の解決に取り組む

現在の日本にはさまざまな社会的課題があります。特に、人口減少に伴う社会全体の閉塞感が大きな課題です。少子高齢化・労働人口の減少による活力低下、地方の衰退、市場縮小による経済活動の停滞が生じています。
このような時代背景の中で、人々は「モノの豊かさ」より「ココロの豊かさ」を求めています。この「ココロの豊かさ」を実現する社会を、「超快適」スマート社会と名付け、けいはんなRCは、心に感動・活力・共感を生み出す社会の創出を目標としています。
この地域に集積する最先端のi-Brain(脳・人間科学技術)とICT(情報通信技術)をコア技術にして「ココロの豊かさ」を創出する技術開発とその事業化を目指します。これによって社会課題の解決を図ると共に、新たな事業を創生して経済活動の活性化に寄与します。

1.異分野融合研究開発

異分野融合研究開発では、「超快適スマート社会の創出」を実現する研究開発に向けて、地域のポテンシャルを活かし、参画機関のインタラクションを促進する仕組みの構築を進めていきます。そのベースとなる考え方は、「オープンイノベーション」です。そして、常に将来の事業化を想定して研究開発を推進します。
現在、「ヒトの快適を創発する知的環境デザイン」、「ライフスパンの心身快適モニタリング」、「心に共感を生み出す快活インタラクションライフ」の3テーマをプロジェクト化して進めています。

知的環境デザイン
心身快適モニタリング
快適インタラクションライフ

この研究開発活動の一環として、KICK(けいはんなオープンイノベーションセンター)内に、実証実験環境(メタコンフォート・ラボ)を構築します。ここでは、「五感環境の知的制御」、「五感インタラクション」、「心身状態の推定」を中心に、さまざまなデータを取得して「超快適データベース」の構築を図ります。そして、このデータベースを新規事業につなげていきます。

2.人材育成

人材育成活動では、「プロデューサ人材」の育成が基本方針です。「プロデューサ人材」とは、①ゼロから構想し企画する(創造)、②人的組織をつくる、③運用資金を調達する、④プロジェクトを管理する、⑤世間に成果を問い、評価する、を可能とする人材です。
このようなクリエイティブ・マインドにあふれる人材が渦巻き、そこには様々な自己研鑽の機会、ヒトとの出会い、事業のチャンスが潜んでいる状態を生命を育んだ「海」に例え、"プロデュースの海"と名付けています。これをけいはんな地域に実現し、高度な専門性とビジネス・マインドを持つ人材が、高収益事業を作り出すことを狙っています。この実現に向けて、様々な活動を行います。具体的な活動は以下の通りです。

プロデュースの海

  1. 「けいはんな」全域のバーチャルキャンパス化による人材育成の"場"と"仕組み"の充実
    "プロデュースの海"の実現を目指す基盤として、「けいはんな」全域のバーチャルキャンパス化を進めます。そこでは、参加者のスキルアップと相互交流を通じ、「企業-アカデミア間連携」、「大手・中堅企業―ベンチャー企業間連携」、「アカデミア間連携」のより一層の充実を図ります。
  2. 提供カリキュラムの体系化
    これまでに実施したfMRI計測実習の更なる充実に加えて、光トポグラフ等の脳機能計測技術講座を追加、また、さまざまな人の感覚の計測技術や専門知識の習得に向けたフレームワークレクチャの充実を図ります。
  3. アイデア創発ワークショップの実施
    異分野融合研究開発との連携を深め、新たなアイデアの創発を視野に入れた活動を実施します。
  4. アウトリーチ活動の高度化
    けいはんな域内外で開催される大規模イベントの機会を活用し、広く一般に活動の進捗や成果について情報発信を進めます。

3.事業化支援

事業化支援活動では、イノベーションハブが創る場を始め、当RCに関連して出てきた研究成果、技術、アイデアなどを起業や事業に結びつける仕組みを創ってゆきます。この仕組みには種々コミュニティやサービスプロバイダー、ビジネスモデル評価者といった域内に必要な要素に加え、アクセラレータ、ベンチャーキャピタル(VC)、投資ネットワークなど域外の要素も加えたイノベーションエ コシステムを充実させてゆくことが重要です。エコシステムを充実させることで、当RCに資金を呼び込むことができ、様々な事業が起き、それがまた資金を呼び込むという循環を作ることが重要です。具体的な活動としては、特に次の2つに注力します。

  1. 事業化を推進するアクセラレータ機能
    域外との連携を含めエコシステムの要素を揃えて、資金を呼び込み事業の種をすばやく事業に結びつけるアクセラレータ機能を当RCが持てるようにしてゆきます。
  2. 事業化に結びつく良質なマッチング
    域内・域外の協業可能性の高い研究・業種・業態をピックアップし、起業のための金融支援者向けだけでなく、企業間や研究者/企業間の事業連携を目的とした良質なマッチング、情報発信機会となるピッチ会を企画します。
イノベーションエコシステムの構成要素
ココロの豊かさを実感できる「超快適」スマート社会

4.全体推進

全体推進活動は、イノベーションハブ推進グループと中核機関の推進機構が連携して上記3つの活動の柱をプラットフォーム(PF)として支える下記に示す活動を行います。そして、域内外の融合、異分野の研究・技術の融合、研究と事業の融合等、様々な化学反応が起きる「場」をつくってPFを充実させていきます。

異分野融合研究開発と研究/事業体の融合
グローバルリサーチコンプレックス
多様な融合から事業化へ
  1. けいはんなの強みを生かし、i-Brain、ICT、ライフサイエンス、ほか多くの分野の革新的技術に基づいて、研究者と事業体が融合するPFを創り、新しい事業を生む素地とします。
  2. 海外/国内アクセラレータとの連携を確立し、上記事業化支援に記載の当RCにアクセラレータ機能を備えるためのPFとします。また、海外人材を呼び込めるPFを創ってゆきます。
  3. 特に若手の異分野人材が融合する場や、アントレプレナー/イントラプレナーが集まる場を創り、事業化に繋がる企画(ワークショップ、セミナー)を実施し、上記事業化支援活動に繋いでゆきます。
  4. 我々の活動を海外を含む域外に広く情報発信し、当RCとの連携や当RCへのアクセスが増えるようにします。京都スマートシティーエキスポなどの国際イベントを利用してRC活動を発信すると共に、けいはんな地域の強み研究分野での国際会議開催により、けいはなRCをアピールします。
  5. 先進的なオープンイノベーションを積極的に取り込むため、注目すべき人材を講師にお招きし、先端の取組みを紹介いただくオープンイノベーション会議を定期的に開催し、当RCの取組みに反映してゆきます。

参画機関(2017年1月末時点:順不同)

現在の参画機関は以下の通りです。

関西経済連合会・株式会社アロマジョイン・オムロン株式会社・木村工機株式会社・京セラ株式会社・株式会社京都銀行・株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)・サントリーホールディングス株式会社・株式会社島津製作所・ジャトー株式会社・スキルインフォメーションズ株式会社・ダイキン工業株式会社・大和ハウス工業株式会社・日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所・パナソニック株式会社 AVCネットワークス社・株式会社プロアシスト・株式会社プロキダイ・ミツフジ株式会社・大阪大学・京都大学・東京大学・同志社大学・奈良県立医科大学・奈良工業高等専門学校・奈良女子大学・奈良先端科学技術大学院大学・情報通信研究機構(NICT)・地球環境産業技術研究機構(RITE)・京都府・大阪府・奈良県・関西文化学術研究都市推進機構(中核機関)

けいはんなRCの基本な姿勢は、常に「オープン」であることです。この活動に関心を持たれる企業・機関・団体・個人の参画を期待しています。

<けいはんなリサーチコンプレックス事務局>
公益財団法人 関西文化学術研究都市推進機構 超快適スマート社会推進室
ホームページ http://keihanna-rc.jp/

「けいはんなリサーチコンプレックス」は、平成28(2016)年9月に文部科学省と科学技術振興機構(JST)が推進する「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」における拠点として採択されました。